たかが首筋、されど首筋…うなじの魅力を語れるか!

ポニーテールの後ろ姿にドキッ、髪をかきあげた時にドキッ。チラりと見える「うなじ」に興奮する人っていますよね。でも、どうしてなんでもない首筋に魅かれてしまうのだろう。理由を問われても意外と答えられないもの。そこで、精神病理学が専門の武蔵野大学・辻惠介先生に聞いてみました。

「うなじに興奮するというのは歴史から見ても意味があるんです。古くは江戸時代の文化のなかで、女性は成人すると髪をゆって上げていました。そうした風習が成熟した女性の象徴=『うなじが見える』になり、性的なイメージがついていったのです」

なるほど。江戸時代から”うなじ”は魅力を感じさせる部位だったんですね。でも、現代では髪を上げることにそんな深い意味はないと思うのですが?

「もう一つの可能性として、後ろ姿という無防備な角度が関係しているかもしれません。うなじのような普段見えない場所を男性にさらけ出す、ということは性的に受け入れ可能というサインだともいえます。また、髪を束ねる時に、束ね落ちてしまう“後れ毛”など、男性は、キチッとしていながらも隙のある様子に色気を感じ、注目してしまうんです」

でも、うなじにまったく興味を示さない人もいますよね。どうしてなんですか?

「変わった性癖が子供のころから現れているときなどは、生まれつきなのかもしれませんが、私たちの性的な嗜好の多くは幼少時からの体験や環境に大きく影響されています。例えば、世界には首が長いことがセクシーとされている部族もいますが、日本人の大半はその部分に対して性的興奮は起こりませんよね。そうした文化の差異も関係してくるのではないでしょうか」

さいころの記憶も、性癖に大きく影響を及ぼしていたのか…。他にも、文化や歴史など、うなじに魅かれる理由は人さまざま。その奥深さを知って、これからはなおさら女性のうなじに首ったけです!(笑)
(R25編集部)