日本各地で問題化「偽装ラブホテル」とは?

日本各地で問題化「偽装ラブホテル」とは?


 ブティックホテルとも呼ばれ、

タウン誌の特集でも頻繁に見かける

ラブホテル。



今や市民権を得て、後ろめたい

イメージも薄れていると思いきや、

偽装ラブホテル」なるものが

問題化し、規制条例を制定している

自治体も増えているという。



そもそもラブホテルの偽装って

どういうこと? 



07年にラブホテル等建築規制条例を

制定した愛知県長久手町都市整備部

の担当者に聞いてみた。



「ビジネスホテルとして届け出を

して建設したにもかかわらず、

すぐにラブホテルとして改装して

そのまま経営しているホテルの

ことを偽装ラブホテルといいます」



なぜそんなことをするのでしょうか?



「ラブホテルは風俗営業法に基づき

商業地区でしか建設・営業する

ことができません。風営法での

ラブホテルの定義は“異性の同伴を

目的とする”というような条文が

少しある程度。

こうした風営法の規制をクリア

するために、住宅地区でビジネス

ホテルとして開業した後にすぐ

ラブホテルに改装をすれば、

住宅地区でもラブホテルとして

営業できてしまうのです」(同)



これを受けて、ラブホテルの

規制対象地域は住宅地区だけ

ではなく、商業地区にも広がって

いるようで、

例えば「渋谷区では06年に

“ラブホテル建築規制条例”を

制定しました。

既存店舗は規制対象になりませんが、

渋谷区全域でラブホテルの

新規開業はできません」

(渋谷区生活安全課)という。



でも、そんなに躍起になって規制

しなくてもいいような気も…?



自治体にもよりますが、わが町は

住宅街が多いので、規制をしないと

小中学校などの近くにラブホテルが

建設され、治安や風紀の問題が

出てきます。

長久手町では条例に定める20項目を

クリアできないホテルは、すべて

ラブホテルとみなして取り締まる

ことにしています」

長久手町都市整備課)



ラブホテルにお世話になる

機会もあるだけに、この問題の

今後がちょっと気になります…。

(R25編集部)