男なら一度は体験してみたい“夢精”。そのメカニズム

 夢精。睡眠中に性的な夢を見て射精する現象のこと。体験者によれば、夢精時はとてもHな夢を見て、かなりの気持ち良さを味わうとか。でも夢を見るだけで射精してしまうなんて、いったいどんな仕組みなのだろう?

「成人男性の場合、睡眠時に夜間勃起現象が一晩に6〜8回起こります。その際に性的な夢を見て無意識のうちに興奮すると、尿道と膀胱の境目である内尿道口が閉鎖し、陰部の律動的な収縮が起こり、射精することがあります。これが夢精です。内尿道口が閉鎖しないと精液は膀胱へ逆流してしまい、射精にはいたりません。そのうえで前立腺や陰部の筋肉が収縮することで、精液が射出されるのです」(東邦大学医学部泌尿器科・永尾光一氏)

その際、「下着が陰部にこすれる」「無意識のうちに手で陰部をさわる」などの外的要因が関係することもあるそう。でもそれだけなら、誰しも夢精体験があってよさそうなのに、未体験者もいるのはなぜだろう。

「夢精には男性ホルモン、勃起機能、射精機能が良好である必要があります。さらに性交やマスターベーションをしていないことも条件になります。年齢は、若い人の方が夢精しやすいですが、中高年でも射精をしない時期が長い場合はありえます」

50代で夢精する人もいるとか。では、どうすれば体験できる?

「夢精をしてみたい場合の方法論に関しては、はっきり答えられませんが、性的な想像や刺激などを行いつつ、マスターベーションや性交を2カ月以上行わないと可能かもしれません。逆に夢精をしたくない場合は、マスターベーションや性交を2週間に1度以上行えば抑止できると思います」

さらに聞いてみると、精巣は体内より2、3度温度が低い方がよく働くので、何もはかずに寝るのが夢精を促しやすい…かもしれないとか。1回くらいは体験してみたいかもですね。もちろん、夢精をしなくても健康にはまったく問題ないので、未体験者の方もご安心を。
(R25編集部)